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老いていくこと

だんだん年を重ねるごとに、出来る事が減っていく。

そうして最後には赤ちゃんのようになっていくのが老いていくという事。

去年出来ていた事が、今年になったら出来なくなって、この間出来ていたことが出来なくなって、昨日出来ていたことが、今日には全く出来なくなって・・・

老いの初めはゆっくりと訪れ、時間の経過とともに劣化のスピードは加速度的に早くなっていきます。

 

老いの中の症状に認知症がありますが、その理由の一つには、自身の人生を「忘れたい」「自分なんか要らない」「必要とされていない」と感じ、心の愛情のエネルギーが無くなって「さびしい」と感じた時、症状が悪化するのではないのでしょうか?

自分への「リスペクト=尊敬」を失い、自身の心までも無意識に失ってしまおうとしていくのではないのでしょうか

 

どうしようもなくなってしまったコントロールの効かない、体と心と思考を責め、悲しみに暮れる事によって辛いのは、「誰か」ではなく「本人自身」だと思います。

 

老いていく大切な人の周囲にいる人たちも、助ける事がなんなのかを考え自問して、苦しんでいる事でしょう。そして、その介護の最前線にいる時、終わる事はどちらかが「死」を迎えて終了するという、悲しいまでの現実の中で戦っておられるに違いありません。

 

大切な人が常に「優しく温かい」ものではありません。本人は自分の事で精一杯なため他者に配慮するような、そんな余裕はありません。

 

過去の確執もあるでしょう。現在作っている問題もあるでしょう。そして、未来はどうなのでしょうか。

 

心がさみしさで満たされたとき、その心を持った思いを引き寄せてしまいます。心を「愛」で満たすことが大切な事なのです。

する側もされる側も、さびしいという思いを認識し、足りなくなっている自身の心のタンクを愛情で満たしてみてください。きっと状況は良い方向に変わり始めますから。