守護霊さんは中国系のお金持ちの中年男性 その5

「前だけを見て明るく元気に進んで行ければ、全ての問題が解決し、良い事だけが起きる」と言う、精神論だけで進んでいたとしたら、この相談者は誰よりも前向きでしたし明るく常に元気でしたので今頃は誰よりも幸福に満ち溢れた人生を構築していたはずです。

しかし現実の相談者はそうだったでしょうか？

カウンセリングを受ける以前は、進めば進むほど、泥沼にはまって行くような未来に誰よりも元気に行進し続けていました。

もし全てが「精神力」「知恵」「努力」だけで解決できたなら、問題は簡単で素晴らしい未来が相談者には約束されていたはずです。

では、何故そうはなっていなかったのでしょうか？

このような事例を前に私たちは人生に関わって起こされる問題（荷物）について理解する必要があります。すこし読みにくく申し訳ないのですが、読んでいただけるとこの意味を少しは分かってもらえると思います。

私たちはそれぞれ何が入っているか分からない、重さや大きさ色や形が違う「鞄」を背負って旅（人生）を始めました。

そして旅（人生）を進めるうちにだんだんその鞄の中身の荷物について知るようになっていくのです。

鞄の中には道具や必要な地図、食料、お金等が入っており、役に立つものもあれば、不便で持っていても仕方がないようなありとあらゆるものが混積されています。

そしてある時その鞄の中身の一部は腐敗してしまいます。

腐敗について、背負っていた本人は困惑してしまいますが理由が良くわかりません。

しばらくの間は途方に暮れてしまいますが、再度、立ち上がり、（生まれる）前から持っていた物や自分で新たに選択した荷物をかき集め、鞄に押し込み直しまた再出発します。

そして、荷物は腐敗を繰り返し、そのたび中身の一部を捨て整理をして旅をつづけるのです。

腐敗しない荷物を厳選し選び詰め込めたなら旅は快適で素晴らしいものになるはずです。しかし、中身のどんな物から腐敗するのかわからないので、どうしたら良いのかわからず困惑するしかありません。

そしていっそすべてを捨ててしまいたいのですが、荷物は生きていく上には重要に思え、また鞄はとても大事な人から譲りうけたため、それさえも出来ずにいます。

そして「視えない思い」がこの荷物を腐敗させている細菌なのかもしれません。

実際、私たちには上手くいっていて、何も問題がないように思われるとき、突然訪れる不運や事故は、この荷物の中に紛れ込んだ「視えない思い」が発端になっていることが多いのです。

腐る状況を把握した瞬間「視えない思い」に悩み苦しみます。

しかし私たちは、「視えない思い」の根本理由の原因でないため、起きてくる状況や結果に恐れ悲しむ事はあっても、解決することは難しいのです。

原因菌は静かに目には見えることなく荷物に入り込み、荷物の全てを腐敗させる力があるのです。そう思った時の「霊の視えない思い」の破壊力の凄さを感じずにはいられません。

続く・・・